「先週の結果分析」のコーナーです。
各競馬場の馬券圏内に来た騎手の成績を振り返ってみましょう

3月5日土曜日の結果を振り返りたいと思います


小倉競馬場の成績

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先行有利の小倉で差しが冴える!藤岡康太が3勝

先週までの馬場傾向はこの日も健在で、やはり先行勢に有利な馬場ではありました。そんな中で差しの作戦でしっかりと成績を出してきたのが藤岡康太騎手。上がり最速を10レース中4回も叩き出す等、馬場の特性やら傾向やら全くお構い無しの豪快な騎乗を魅せてくれました。
先行する馬での活躍が目立ちますが、ひょっとしたら今年あたりは差す馬での重賞制覇もあるかもしれません。

  土曜成績=  3- 0- 1- 6/10   勝率30.0%  連対率30.0%  複勝率40.0% 
 
 

弟には負けていられない!藤岡佑介、脅威の回収率

弟の活躍が刺激になったのか、それとも兄の活躍に弟が勇気をもらったのか。はたまたその両方かもしれませんが、この日は兄の藤岡佑介騎手も大活躍。
単勝回収率は282、複勝回収率は280と勢いが止まらない一日でした。特に6Rでナガラブルボンを3着に持ってくる脅威の追い込みは、かなり体力を要するキツいレース。この泥臭さを厭わない姿勢が、春のGIシーズンでも更なる威力を増して炸裂してくれるかもしれません。

  土曜成績=  2- 0- 3- 2/ 7   勝率28.6%  連対率28.6%  複勝率71.4% 
 
 

松田大作が2勝を挙げる、更なる活躍に期待

この日は500万下クラスのレースで3回の馬券圏内に食い込む活躍を見せた松田大作騎手。近年は数字もアップするなど活躍する幅が広くなっていますが、昨年の活躍を上回りそうなところまであと少しと迫ってきました。
勢いを継続していくのが大変なレベルではありますが、20年目の節目をより充実した1年となるように、挑戦はまだまだこれからも続いていきそうです。
回収率の妙味がある点も魅力で、この日は単勝回収率311と存在感を十分に魅せてくれました。

  土曜成績=  2- 1- 0- 4/ 7   勝率28.6%  連対率42.9%  複勝率42.9% 

 

本日のビグブルマン  D.バルジュー騎手

小倉最終週に騎乗以来が殺到し、12R全てに騎乗するタフネスさも見せてくれたD.バルジュー騎手。もちろん成績もかなり優秀でしたが、なんと言っても掲示板内を確保しまくった安定感抜群の騎乗は見事でした。3着内が3回に、4着4回に5着2回で、掲示板を外したのはたったの3度。これは文句なしのビグブルマン。
強いて課題があるとすれば・・・、やはり1000万以上のクラスでの活躍が少ないことだけですね。

  土曜成績=  1- 1- 1- 9/12    勝率8.3%  連対率16.7%  複勝率25.0% 



阪神競馬場の成績

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みなぎる執念!池添謙一、重賞勝ちを含む2勝

先週のビグブルマン選出に応えて(?)勝利への執念を見せてくれたのが池添謙一騎手。今更振り返る必要もないかもしれませんが、やはり圧巻はメインレースのチューリップ賞制覇。ジュエラーとの壮絶な叩き合いを制した勝負強さは、今年に賭ける気持ちもしっかりと込められていたと思います。
ショウナンパンドラなど有力馬の騎乗も控えている今年は、昨年以上に一層「印象に残る活躍」が見られそうです。桜花賞は1頭強い相手が居ますが、オークスや秋華賞なら・・・と期待せずには居られない、そんな一日でした。
 
  土曜成績=  2- 1- 0- 3/ 6   勝率33.3%  連対率50.0%  複勝率50.0% 



M.デムーロが4勝と息を吹き返す

激しいリーディング争いに一旦埋もれかけてしまったM.デムーロ騎手ですが、平場のレースでの活躍する姿がこの日は戻ってきました。
先週、中央通算500勝達成で肩の荷が下りたかのような好騎乗を連発。プレッシャーの掛かる大きな舞台が続きますが、メインレースでは大きなミスをせずに勝負強さを発揮しているところを見ると、多少の波はあるでしょうが勢いが翳りそうな気配は、まだまだ感じられません。

  土曜成績=  4- 1- 0- 5/10   勝率40.0%  連対率50.0%  複勝率50.0% 
 



阪神でも戸崎圭太、遠征に強いところを見せる

チューリップ賞のデータページで「美浦の騎手に注意」としておきながら、星をつけていなかったこのブログに強烈な駄目出しをしてくれた(?)のは、戸崎圭太騎手。
メインレースでの好走はもちろんのこと、500万や1000万の条件戦では向かうところ敵無しと言わんばかりの大活躍。東京や中山での成績は言うまでもありませんが、京都や阪神でも好成績を連発しているのが大きな特徴。今後も重賞のある日に京都や阪神で騎乗する際には、軽視禁物となりそうです。

 
  土曜成績=   2- 0- 3- 6/11   勝率18.2%  連対率18.2%  複勝率45.5% 



本日のビグブルマン  熊沢重文騎手

障害レースの成績だけなら昨年に比べて若干物足りなさはありますが、人馬一体の騎乗を見せて勝利を掴み取ったのは熊沢重文騎手。
スンナリと2番手に付けて直線抜け出すあたりは、1番人気に支持された馬の能力もありますが、スピードに乗せながら最初の障害を飛越させる全く無駄のない動きで、しっかり引き出した鞍上のファインプレーも見逃せません。
多くの障害騎手が思い描く、理想的な前半の入り方でした。ベストプレー級の騎乗です。

   
土曜成績=  1- 0- 0- 0/ 1  勝率100.0% 連対率100.0% 複勝率100.0% 



中山競馬場の成績

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厩舎相性が良い?三浦皇成は2勝とも高柳厩舎

この日2勝の活躍で存在感を示した三浦皇成騎手ですが、偶然にも2勝とも高柳厩舎の管理馬で挙げたものでした。今年に限れば相性の良い厩舎は他にもありますが、何せかなり割を喰っている低水準な成績の為、高柳厩舎での結果も奮わなかっただけに、今後の活躍に期待したいところです。

  
土曜成績=   2- 0- 0- 6/ 8   勝率25.0%  連対率25.0%  複勝率25.0% 
 


4年振りに年間重賞2勝、石橋脩の狙いはGI?

メインレースのオーシャンステークスで勝利した石橋脩騎手。4年前も春に重賞を2勝し、天皇賞・春まで制する活躍を見せてくれたのですが、それ以来の年間2勝となりました。
馬の能力を考えれば通用しても不思議ではないだけの成績があっただけに、コース取りや息の合った追い動作など、鞍上のファインプレーも光りました。
果たしてこの勢いで、4年前の再現とばかりにGI戦線でも大暴れしてくれるでしょうか。

  
土曜成績=   1- 0- 1- 5/ 7   勝率14.3%  連対率14.3%  複勝率28.6% 



かつての勢いを取り戻す?吉田豊、力強く2勝を挙げる

藤田菜七子騎手のデビュー戦で注目を集めた2Rで勝利したのは吉田豊騎手。1番人気のペニーウェディングを見事に勝利に導いたのに続いて、3Rでも6番人気のグラスレグナムを導いて連勝。
力強いフォームで未勝利クラスの馬を動かし、直線を追い上げていく様子は午前中の中山で、ひと際輝いていました。
海外GIでも活躍したタイキシャトル・シーキングザパールを退けた1998年暮れのスプリンターズステークスのような、上位人気では無い時に不気味なまでの活躍をしていたかつての勢いが、他の騎手や馬など注目される存在が居る事によって、また戻ってきているのかもしれません。

  
土曜成績=  2- 0- 1- 6/ 9   勝率22.2%  連対率22.2%  複勝率33.3% 



本日のビグブルマン  石川裕紀人騎手

昨年を上回る成績を残している石川裕紀人騎手ですが、馬券に絡む活躍のペースが若干落ち気味ではありました。しかしこの日は勝利こそありませんでしたが、不振だった期間の分まで取り返す勢いを見せてくれました。
特に10Rのスピカステークスでは逃げて3着を確保、差しても成績が良くなっていますが上昇のきっかけを掴んだのは前に行った時の粘り強さ。持ち味をこれからも存分に発揮してもらいたいと思います。

  
土曜成績=   0- 1- 3- 7/11    勝率0.0%   連対率9.1%  複勝率36.4% 




CS放送のプロ野球ニュースじゃありませんが、「play of the day」の発表です
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そして、本日のPlay of the Day(ベストプレー賞)は

 中山7R(4歳上500万下) 1着 ⑤メイショウカイモン 江田照男騎手


今日は評価したいレースがいっぱいあって、正直スペースが足りないぐらい。嬉しい悲鳴です。

5勝したルメール騎手を抑えて選出するのは江田照男騎手。
勝ち方や脚色が地味ではありましたが、なかなか動かない馬をなんとか動かして勝利に導いた点と、追いムチ動作の華麗さで選出したいと思います。
重心がブレずに追えるベテランの妙技は、44歳と言う年齢を全く感じさせません。勝ち星がこれひとつだけと言うのは少し寂しいですが、デビューしたての新人騎手と競馬学校の生徒、これから騎手を志す人にお手本にして欲しい、とても綺麗な騎乗姿勢だったと思います。

例え汚い姿勢でも違反をしないで勝てるなら、強くて頼りがいのある良い騎手だと思います。
しかし、芸術的に勝つと言う領域を極められると、どれだけ勝利を重ねていても数字が霞んでしまうと言う事もあります。 
ラスト200mで見せてくれたこのバランス感覚と、冷静さを失わない騎乗から学び取ることは多いと思います。