2月14日に行われる、共同通信杯 2016 の騎手データ特集です
今回はスマートオーディン&武豊騎手 VS ハートレー&横山典弘騎手と、重賞馬が2頭出走予定ですので、この2頭を比較するとどうなるのかを見てみたいと思います。
上位人気を形成するであろう2頭で、より信頼できそうだと判断出来るのはどちらでしょうか。
1600万条件(準OP)以上で騎手成績の比較
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
横山典弘 | 6-2-3-31/42 | 14.30% | 19.00% | 26.20% |
武豊 | 5-2-0-10/17 | 29.40% | 41.20% | 41.20% |
クラスが上がると際立つのが武豊騎手の実績、着度数でリードする横山典弘騎手の倍以上を誇る勝率・連対率のアドバンテージは大きな強調材料です。
単純な成績の比較だけではなく、さまざまなデータを用いて比較を行ってまいります。
調教師との相性で比較する
騎手 | 調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | 平均着順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
横山典弘 | (美)手塚貴久 | 1-0-1-3/5 | 20.00% | 20.00% | 40.00% | 50 | 58 | 5.8着 |
武豊 | (栗)松田国英 | 1-0-0-5/6 | 16.70% | 16.70% | 16.70% | 116 | 31 | 8.3着 |
以降のデータは2010年1月以降・芝の特別戦限定で抽出したものです。
かつて2013年頃まではダート戦で非常に強い組み合わせだったのが、手塚厩舎と横山典弘騎手のコンビ。芝ではそのリードが全くと言える程まで無くなっています。
一方の武豊騎手は唯一の勝ち星が、スマートオーディンとの東京スポーツ杯2歳ステークス。こちらは数字が今までの数字を一気に改善してきた要素は、注目と評価に値すると言えます。
オーナー別の成績で比較してみよう
騎手 | 馬主(レース時) | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | 平均着順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
横山典弘 | サンデーレーシング | 8-7-2-32/49 | 16.30% | 30.60% | 34.70% | 52 | 61 | 5.8着 |
武豊 | 大川徹 | 6-3-2-18/29 | 20.70% | 31.00% | 37.90% | 60 | 54 | 5.6着 |
特別戦に限定した形ですと、武豊騎手にやや優勢と言う状況です。横山典弘騎手もサンデーレーシングの馬とは、社台レースホース程ではありませんが相性は悪くありません。ほぼ互角の成績とも言えますが、あるフィルターを掛けると一変します。
それは重賞レースに限定した場合。
騎手 | 馬主(レース時) | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | 平均着順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
横山典弘 | サンデーレーシング | 4-2-2-6/14 | 28.60% | 42.90% | 57.10% | 64 | 71 | 4.7着 |
武豊 | 大川徹 | 2-2-1-13/18 | 11.10% | 22.20% | 27.80% | 51 | 46 | 6.6着 |
コディーノやブエナビスタなどの貯金が大きく効いているため、こればかりは仕方が無いと言う差に。今回、F.ベリー騎手が騎乗停止となったとは言え、オーナーサイドが早々に横山典弘騎手を確保した要因は、この成績にも表れています。
種牡馬別の成績で比較してみよう
騎手 | 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | 平均着順 |
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横山典弘 | ディープインパクト | 5-3-4-44/56 | 8.90% | 14.30% | 21.40% | 20 | 33 | 7.5着 |
武豊 | ダノンシャンティ | 1-0-0-0/1 | 100.00% | 100.00% | 100.00% | 700 | 190 | 1.0着 |
サンプル数の少ない新種牡馬との比較は意味を為さないかもしれませんが、ディープインパクト産駒とはあまり相性が良くないのが横山典弘騎手の弱点らしい弱点と言えるでしょう。
一方の武豊騎手は、2010年以降の芝の特別戦では全く馬券にならなかった松田国英厩舎の管理馬と、新種牡馬と言う二つの大きなハードルを越えている点は、大きくプラスになるかもしれません。
データの比較をした結論
数字の上ではリードしているものの、ここ近年の勢いはかつて程ではない横山典弘騎手に対し、数字の信頼度はこれからと言うところで新たな境地を開いて行っている武豊騎手の比較では、武豊騎手に軍配が上がります。エイシンヒカリで毎日王冠を勝つなど、直近の成績でもリードしている点は非常に心強いと言えます。
重賞を勝った実績と言う点で騎乗馬のアドバンテージは大きいですが、この東京芝1800mはデータ上では極端な偏りは無いためかなり混戦ムードです。2着や3着にとんでもない穴馬を引き連れてくる可能性は十分にあるので、引き続きデータの分析を行ってまいります。
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